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診療内容
頚動脈狭窄症
頚動脈狭窄症とは
頚動脈狭窄症は、脳に血液を送る頚動脈が動脈硬化によって狭くなる疾患で、脳梗塞の主要な原因の一つです。
主な原因とリスク要因
頚動脈狭窄症は、血管が狭くなることで血流が悪化し、血栓ができやすくなる疾患です。血栓が脳へ流れると脳梗塞のリスクが高まり、重大な健康被害を引き起こす可能性があります。多くの場合、自覚症状はありませんが、一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる一時的な神経症状が現れることがあります。
リスク要因
- 高血圧
- 糖尿病
- 高脂血症(脂質異常症)
- 喫煙
TIAの主な症状
- 手足のしびれや脱力
- 言葉がもつれる(構音障害)
- 視力の低下や一時的な視野欠損
検査と診断
頚動脈狭窄症は、エコー検査やMRI検査で早期発見が可能です。
・ 頚動脈エコー装置による簡便なスクリーニング
・ MRIによるプラークイメージング(頚動脈プラークの性状を詳しく評価)
治療方針について
頚動脈狭窄症の治療は、生活習慣の改善と薬物治療を中心とした保存的治療が基本となり、これらにより血流を維持し、脳梗塞のリスクを抑えることを目指します。
・ 生活習慣の改善(食事・運動・禁煙など)
・ 薬物治療(抗血小板薬・脂質管理など)
以下の場合には、血管内治療や外科的手術が必要になることがあります。
・ 狭窄が高度で、すでに症状が出ている場合
・ 脳へ飛びやすい不安定なプラークがある場合(脳梗塞のリスクが高い病変)
当院での対応
・ エコーやMRIによる頚動脈病変の精査
・ 治療が必要な場合は適切な専門医療機関へ紹介
こんな方は検査をおすすめします
・ 動脈硬化が気になる方
・ 糖尿病・高脂血症・高血圧・喫煙習慣がある方
・ 狭心症・心筋梗塞の既往がある方
・ MRIで“隠れ脳梗塞”や“古い脳梗塞”を指摘された方
頚動脈狭窄症は、早期発見・早期対応が重要です。気になる症状やリスク要因がある方は、お気軽にご相談ください。