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診療内容
薬物乱用頭痛
薬物乱用頭痛とは
片頭痛や緊張型頭痛のコントロールが不十分な方が、鎮痛薬を頻繁に使用することで逆に頭痛が慢性化・悪化してしまう頭痛です。本来、痛みを抑えるはずの薬が、長期間の過剰使用によって頭痛を引き起こす原因となるため、注意が必要です。適切な治療を受けずに鎮痛薬を繰り返し服用すると、薬が効きにくくなり、さらに服用量が増えてしまう悪循環に陥ることもあります。
発症の原因
薬物乱用頭痛は、鎮痛薬の過剰使用が原因で起こる頭痛です。特に、1か月に10日以上鎮痛薬を服用する状態が3か月以上続くと発症リスクが高まります。また、頭痛外来を受診せず、自己判断で市販の鎮痛薬を長期間使用する方に多く見られる傾向があります。適切な治療を受けずに薬を飲み続けることで、頭痛が悪化しやすくなります。
薬物乱用頭痛の治療のポイント
- 頭痛の予防薬の使用
- 頭痛の頻度を減らすために、β遮断薬や抗てんかん薬などの予防薬を適切に使用し、発作を抑えます。
- 発作時の代替薬の活用
- 鎮痛薬の使用を減らすために、トリプタン製剤やCGRP抗体薬など、発作に適した薬へ切り替えを検討します。
- 鎮痛薬の中止または適正化
- 過剰使用を防ぐため、医師の指導のもと、鎮痛薬の使用を一時中止または回数を制限し、頭痛の改善を目指します。
こんな方は要注意!
薬物乱用頭痛を改善するには、鎮痛薬の適切な管理と頭痛の根本治療が欠かせません。当院では、患者様の症状に合わせた最適な治療を提案し、頭痛の頻度や強さを軽減するサポートを行います。