Medical Services
診療内容
椎骨動脈・内頚動脈・脳動脈解離
脳動脈解離とは
脳動脈解離とは、脳や頭頚部の血管の壁が裂け、血液が入り込むことで血流が妨げられ、脳梗塞やくも膜下出血を引き起こす病態です。
主な症状
- 突然の激しい頭痛や首の痛み
- めまい
- 手足のしびれや麻痺
- 視覚障害・言語障害
主な原因
- 高血圧による動脈硬化
- 外傷(交通事故・スポーツなど)
- 首の急激な動き(頚椎の回旋など)
特に椎骨動脈は頚椎の椎間孔(血管が通る孔)内を走行しているため、圧迫や損傷を受けやすく、解離の発症頻度が高いのが特徴です。無症状のまま解離し、血管が閉塞しているケースもありますが、症状が出ると重篤になることが多いため注意が必要です。
動脈解離の治療について
- 出血(くも膜下出血を伴う場合)
- ・ 血管内治療(塞栓術)
・ 外科手術(閉塞術・バイパス術)
・ ケースに応じた複合的な治療
- 梗塞(脳梗塞を伴う場合)
- ・ 点滴などによる内科的治療が基本
また、解離部位に血流が残っていると動脈瘤化することがあり、定期的なMRI検査による経過観察が必要です。
当院での対応について
当院では最新のMRI装置を活用し、脳や血管の異常を正確に診断します。具体的には、以下の検査を行い、早期発見・適切な治療につなげます。
・ 動脈解離の正確な診断
・ 動脈瘤の有無や進行状況のチェック
・ 治療後のフォローアップ
予防と早期受診の重要性
脳や血管の健康を守るために、以下のポイントが大切です。
・ 生活習慣の改善や血圧管理でリスクを低減
・ 突然の頭痛や首の痛みを感じたら、迷わず受診を
早めの検査と適切な治療が、深刻な症状を防ぐ鍵となります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。